本ページは、自動車業界の主要8社(トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、三菱自動車工業、スズキ、SUBARU、デンソー)の働き方・ワークライフバランス(WLB)・平均残業時間・離職率・人材育成・多様性を、有価証券報告書やサステナビリティレポートなどの一次情報のみを用いて整理・比較する業界ハブです。公開情報に基づき、各社の実態を客観的に解説いたします。
「自動車業界の働きやすさを比較したい」「トヨタとホンダ、マツダの違いを知りたい」といったニーズに答える内容になっています。
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自動車業界主要8社の働き方・人的資本KPIの定量比較
平均残業時間の比較表
| 企業 | 平均残業時間(月) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 21.10 時間/月 |
| 本田技研工業 | 公表データなし |
| 日産自動車 | 20.30 時間/月 |
| マツダ | 公表データなし |
| 三菱自動車 | 25.40 時間/月 |
| スズキ | 公表データなし |
| SUBARU | 公表データなし |
| デンソー | 19.00 時間/月 |
Career Reveal編集部の分析
データ公表企業(トヨタ、日産、デンソー)の平均残業時間は19〜21時間/月程度で安定していますが、三菱自動車は25.40時間とやや長めの水準です。これはアセアン市場など成長領域への注力による業務負荷が影響していると考えられます。マツダを含む4社は非公表ですが、業界全体の傾向としては20時間前後が標準ラインと言えそうです。
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👉 8社の残業時間ランキングと傾向分析を見る ↗離職率の比較表
| 企業 | 離職率(%) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 0.9 % |
| 本田技研工業 | 1.6 % |
| 日産自動車 | 2.8 % |
| マツダ | 3.2 % |
| 三菱自動車 | 2.3 % |
| スズキ | 3.6 % |
| SUBARU | 2.6 % |
| デンソー | 0.86 % |
Career Reveal編集部の分析
離職率は0.86%~3.6%と幅広く分布しています。デンソーとトヨタの「1%切り」の圧倒的な定着率は健在です。三菱自動車は2.3%と業界平均並みで改善傾向にあります。一方、マツダは3.2%とやや高めですが、これは組織風土改革や人材流動化の影響による過渡期的な数値と見られます。
🚪 自動車業界の「定着率」を徹底比較
👉 8社の離職率ランキングと傾向分析を見る ↗有給取得率の比較表
| 企業 | 有給取得率(%) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 88.4 % |
| 本田技研工業 | 公表データなし |
| 日産自動車 | 94.0 % |
| マツダ | 91.1 % |
| 三菱自動車 | 91.2 % |
| スズキ | 80.7 % |
| SUBARU | 93.4 % |
| デンソー | 92.1 % |
Career Reveal編集部の分析
主要8社のうちデータを公表している7社の傾向を見ると、日産自動車(94.0%)を筆頭に、SUBARU、デンソー、三菱自動車、マツダの計5社が有給取得率90%を超えており、驚異的な高水準にあることがわかります。トヨタ自動車やスズキも含め、公表全社が80%以上を維持しており、残業時間の多寡に関わらず、「休むときは休む」というメリハリのある文化が業界全体で共有されていると言えます。
人材投資(研修時間/人・年)の比較表
| 企業 | 人材投資(研修時間/人・年) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 6.9 時間 |
| 本田技研工業 | 公表データなし |
| 日産自動車 | 16.8 時間 |
| マツダ | 35.9 時間 |
| 三菱自動車 | 24.6 時間 |
| スズキ | 公表データなし |
| SUBARU | 9.9 時間 |
| デンソー | 11.9 時間 |
Career Reveal編集部の分析
マツダが35.9時間と突出して長く、次いで三菱自動車の24.6時間、日産の16.8時間と続きます。マツダの「AI道場」や三菱の専門性強化など、中規模メーカーほど独自の人材育成に時間を割いて差別化を図ろうとする意図が見て取れます。
人材投資(研修費用/人・年)の比較表
| 企業 | 人材投資(研修費用/人・年) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 公表データなし |
| 本田技研工業 | 公表データなし |
| 日産自動車 | 6.3 万円 |
| マツダ | 4.6 万円 |
| 三菱自動車 | 公表データなし |
| スズキ | 3.9 万円 |
| SUBARU | 8.5 万円 |
| デンソー | 公表データなし |
Career Reveal編集部の分析
公表企業の中ではSUBARUが8.5万円と最も高く、次いで日産、マツダと続きます。マツダは研修時間が長い割に費用が抑えられており、社内講師を活用した「AI道場」のような内製化された研修プログラムが機能している可能性があります。
男性育休取得率の比較表
| 企業 | 男性育休取得率(%) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 67.00 % |
| 本田技研工業 | 90.00 % |
| 日産自動車 | 65.50 % |
| マツダ | 60.00 % |
| 三菱自動車 | 69.60 % |
| スズキ | 65.70 % |
| SUBARU | 65.30 % |
| デンソー | 97.70 % |
Career Reveal編集部の分析
デンソー(97.7%)とホンダ(90.0%)が2トップです。三菱自動車も約70%と健闘しています。マツダは60.0%と他社に比べるとやや低めですが、業界全体として60%以上が当たり前の基準になっており、男性の育児参加は完全に定着フェーズに入っています。
女性管理職比率の比較表
| 企業 | 女性管理職比率(%) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 4.0 % |
| 本田技研工業 | 2.9 % |
| 日産自動車 | 10.2 % |
| マツダ | 5.1 % |
| 三菱自動車 | 6.4 % |
| スズキ | 2.2 % |
| SUBARU | 3.7 % |
| デンソー | 2.1 % |
Career Reveal編集部の分析
日産自動車(10.2%)が頭一つ抜けていますが、マツダ(5.1%)と三菱自動車(6.4%)も業界平均(約4.5%)を上回る健闘を見せています。これらの企業はD&I推進に積極的で、女性活躍の土壌が比較的整っていると言えます。
障がい者雇用率の比較表
| 企業 | 障がい者雇用率(%) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 2.49 % |
| 本田技研工業 | 2.54 % |
| 日産自動車 | 2.6 % |
| マツダ | 2.54 % |
| 三菱自動車 | 2.72 % |
| スズキ | 2.44 % |
| SUBARU | 2.6 % |
| デンソー | 2.52 % |
Career Reveal編集部の分析
三菱自動車が2.72%と最も高く、次いで日産自動車と株式会社SUBARUが2.6%で続きます。マツダ(2.54%)や本田技研工業(2.54%)、デンソー(2.52%)を含む主要8社のうち6社が法定雇用率(2.5%)を上回っており、業界全体として障がい者雇用の推進が着実に進んでいることがわかります。
自動車業界主要8社の人的資本・働き方タイプ診断(サマリー)
【完全版】自動車業界 主要8社 人的資本データ統合分析表(ざっくりレンジ+タイプ診断)
| 企業名 | 残業時間 | 離職率 | 有給取得率 | 研修時間 | タイプ診断 |
|---|---|---|---|---|---|
| マツダ | 公表データなし | 3.2%(やや高) | 91.1%(超高) | 35.9h(1位) | 【学習・変革志向型】 圧倒的な研修時間と有給取得率が特徴。組織変革期で離職はやや高いが、学ぶ意欲のある人には最高の環境。 |
| 三菱自動車 | 25.4h(長め) | 2.3%(平均) | 91.2%(超高) | 24.6h(2位) | 【メリハリ・成長支援型】 残業は多めだが休みもしっかり取るメリハリ型。専門性評価や両立支援など、個人のキャリアへのケアが手厚い。 |
| 日産自動車 | 20.3h(平均) | 2.8%(やや高) | 94.0%(超高) | 16.8h | 【D&I・先進投資リーダー】 女性管理職比率トップ。多様性を重視し、柔軟な働き方と高い有給取得率を両立。 |
| SUBARU | 非公表 | 2.6%(平均) | 93.4%(超高) | 9.9h | 【高福祉・一点豪華型】 研修費トップクラスで人への投資は惜しまない。「ウルトラ連休」など独自の休暇制度が光る。 |
| デンソー | 19.0h(短め) | 0.86%(極低) | 92.1%(超高) | 11.9h | 【超・安定ホワイト要塞】 離職率1%未満、育休97%と守りは完璧。安定性を最優先するなら最強の選択肢。 |
| 本田技研工業 | 非公表 | 1.6%(低) | 非公表 | 非公表 | 【家族重視・マイペース型】 データ開示は控えめだが、男性育休90%など家庭との両立支援は業界トップクラス。 |
| トヨタ自動車 | 21.1h(平均) | 0.9%(極低) | 88.4%(高) | 6.9h | 【高効率・筋肉質組織】 圧倒的な組織力と定着率。研修時間は短めだが、OJT中心の実践的な育成風土がある。 |
| スズキ | 非公表 | 3.6%(高) | 80.7%(良) | 非公表 | 【堅実・現場主義型】 コスト意識が高く、数値はシビアだが、独自の有給積立制度など現場に即した支援がある。 |
自動車業界8社の働き方・ワークライフバランス比較のまとめ
主要8社の働き方、残業、離職率、多様性の実態については、以下の個別記事で詳しく解説しています。
【面接対策】自動車業界全体のトレンドを探る「逆質問」例
特定の企業だけでなく、自動車業界全体を見渡した視点で質問をすると、「視野が広い」と評価されます。
Q. 変革期における人材育成について聞く
「CASE対応で業界全体が変化する中、マツダ様の『AI道場』のように、御社ではデジタル人材の育成やリスキリングにどのような独自のプログラムをお持ちでしょうか?」
💡 ポイント:具体的な他社事例(マツダなど)を挙げつつ聞くと、業界研究の深さが伝わります。
Q. 多様性の推進状況について聞く
「御社は業界内でも(男性育休取得率が高い/女性管理職が多い)とデータを拝見しました。現場では、多様な人材が活躍するためにどのような工夫や風土作りをされていますか?」
💡 ポイント:具体的な数字(デンソー97%など)を出して褒めつつ聞くと好印象です。
まとめ
自動車業界の主要8社は、技術変革期に対応するため、柔軟な働き方制度の整備と、多様な人財の能力を最大限に引き出すD&I推進に注力しています。
平均残業時間はデンソー(19.00時間)が最も少なく安定している一方、三菱自動車(25.40時間)のようにメリハリを重視する企業もあります。離職率はトヨタ・デンソーの「1%切り」が際立ちますが、三菱自動車も改善傾向にあります。特筆すべきは有給取得率で、マツダ・三菱自動車を含む過半数の企業が90%を超えており、業界全体として「休みやすさ」は非常に高い水準にあります。人材育成においては、マツダの圧倒的な研修時間(35.9時間)に見られるように、各社とも独自色のある投資を加速させています。
