本田技研工業株式会社(Honda)の働き方とワークライフバランス(WLB)について、離職率や柔軟な働き方、人材育成、各種支援制度などのデータをもとに徹底解説いたします。同社は「コアタイム撤廃」など、業界内でも特に柔軟な働き方を推進しており、従業員が能力を最大限に発揮できる環境整備に注力しています。
結論:ホンダは「自由と責任」のホワイト企業
- 残業:非公表(ただし総労働時間は2010時間/年)
- 有給:取得日数 17.5日(カットゼロ運動を推進)
- 離職:会社1.6 % / 業界2.06 %(定着率は非常に高い)
- 柔軟な働き方:出社時のコアタイムを撤廃。リモートワークも柔軟に運用。
- 多様性:男性育休取得率90.00%(2025年)は業界トップクラスの水準。
企業と業界の特徴
本田技研工業は、四輪・二輪・ライフクリエーション事業を展開するグローバル企業です。業界全体がCASE(電動化・自動運転など)への変革期にある中、ホンダは「自律的な働き方」を強く推奨しています。高度な専門人材を獲得するため、時間管理よりもアウトプットを重視する人事制度への改革が進んでいます。
KPI表:データで見るホンダの働き方
| 指標 | 会社値(2025年) | 業界平均(2025年) | コメント |
|---|---|---|---|
| 平均残業時間 | 公表データなし | 20.13 時間/月 | 残業時間は非公表ですが、総労働時間は公開されています。 |
| 有給休暇取得率 | 公表データなし | 89.72 % | 取得日数は17.5日と高水準です。 |
| 離職率 | 1.6 % | 2.06 % | 業界平均を下回る低い離職率で安定しています。 |
| 研修時間 | 26.01 時間/人 | 公表データなし | 2024年の実績。学習機会は充実しています。 |
| 男性育休取得率 | 90.00 % | 74.11 % | 業界内でも突出して高い取得率です。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
ホンダの特徴は、残業時間などの「管理指標」よりも、男性育休90%やコアタイム撤廃といった「風土指標」が極めて優秀な点です。
「残業時間を細かく管理される」よりも「プロとして成果を出せば自由」という、外資系に近い自律型のホワイト企業であると推測されます。
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労働時間(残業の実態)
平均残業時間の具体的な数値は公表されていませんが、2025年の総労働時間は2010.00時間でした。単純計算すると月平均167.5時間となり、極端な長時間労働が常態化しているわけではないことが読み取れます。
⏰ ホンダの残業は「隠れブラック」なのか?
なぜ残業時間を公表しないのか?総労働時間から読み解く実態や、競合他社(トヨタ・日産)とのデータ比較については、以下の記事で深掘りしています。
👉 ホンダの残業実態と「公表データなし」の理由を読む ↗定着率(離職率1.6%)
ホンダの離職率は1.6%と、業界平均(2.06%)を下回る低水準です。トヨタ(0.9%)ほど極端に低くはありませんが、これは「ある程度の人材流動性(転職市場での価値)」を保ちつつ、居心地の良さも両立している健全な数字と言えます。
📈 なぜホンダの社員は辞めないのか?
離職率1.6%の裏にある「居心地の良さ」とは?退職理由の傾向や、過去の推移データ、他社との比較ランキングはこちらの記事で解説しています。
👉 ホンダの離職率・定着率の詳細分析を見る ↗休暇制度・有給取得
2025年の年次有給休暇取得日数は17.50日でした。ホンダには1970年代から続く伝統的な「年次有給休暇カットゼロ運動」(有給を使い切れずに消滅させることを防ぐ運動)があり、休みを取ることが当たり前の文化が根付いています。
柔軟な働き方(コアタイム撤廃)
最大の特徴は、出社時のコアタイム撤廃です。「何時に来て何時に帰ってもいい」という究極のフレックス制度に加え、マネジメント判断のもとでリモートワークも有効活用されています。育児・介護中はもちろん、自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
ワークライフバランスまとめ
ホンダはWLB向上に非常に積極的です。特に注目すべきは、男性育休取得率90.00%(2025年)という驚異的な数字です。 「制度はあるけど使えない」という大企業が多い中、ホンダでは男性が育休を取ることが「標準」になっています。2022年の産後パートナー休暇導入など、制度と風土の両輪で改革が進んでいます。
多様性・ダイバーシティ&インクルージョン
多様性推進においても、ホンダは先進的です。
- LGBTQ+:同性パートナーを配偶者として扱う制度や、ワーキングネームの使用が可能。「PRIDE指標」で5年連続ゴールドを受賞しています。
- 女性活躍:2030年までに女性役職者数を4倍にする目標を掲げています。
- シニア活躍:65歳までの「選択定年制」に加え、高度専門人材は年齢上限を撤廃した「継続雇用制度」も導入しています。
成長環境
「研修時間は26.01時間/人」と、学ぶ機会は豊富です。特徴的なのは「自律性」を重んじる点です。会社から強制される研修だけでなく、年代別キャリア研修や自己選択型学習プログラムなど、社員が自ら手を挙げて学ぶ仕組みが整っています。
【面接対策】ホンダの「自由」について聞く逆質問
「自由な社風」は魅力的ですが、裏を返せば「自己管理」が求められます。ミスマッチを防ぐための質問例です。
Q. コアタイム撤廃の運用について聞く
「コアタイム撤廃など、非常に自律的な働き方ができる点に魅力を感じています。一方で、チームでの連携やコミュニケーションの質を保つために、現場ではどのような工夫やルール作りをされていますか?」
💡 ポイント:「自由すぎてバラバラになっていないか?」という懸念を、ポジティブな意欲として伝えます。
Q. 「人間尊重」の理念について聞く
「御社の基本理念である『人間尊重』や『三つの喜び』が、日々の業務や評価の中でどのように体現されているか、〇〇様(面接官)の実体験があれば教えていただけますか?」
💡 ポイント:ホンダは理念を大切にする会社です。ここに関心を持つことは大きな加点になります。
まとめ
- 向いている人:
- 「時間管理」よりも「成果」で評価されたい方。コアタイムなしで自由に働きたい方。
- 男性育休やLGBTQ+への理解など、先進的でフラットな組織風土を求める方。
- 一つの会社で長く安定して働きたいが、年功序列すぎるのは嫌な方。
- 向かない人:
- 手取り足取り指示されないと動けない方(自律性が求められるため)。
- 残業代で稼ぎたい方(生産性向上が求められるため)。
一次情報(公式資料へのリンク集)
本田技研工業(Honda)
出典
Career Reveal / 有価証券報告書 / サステナビリティレレポート / ESGデータブック / 統合報告書
