三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保を傘下に持つ国内損保3メガの一角、MS&ADインシュアランスグループホールディングス。「損保大手のMS&ADは、実際の残業はどのくらい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社の平均残業時間は非公表です。メガバンク・大手金融7社のうち、SMFG(14.9時間)・MUFG(19.3時間)・ゆうちょ銀行(6.7時間)・東京海上HD(23.6時間)が公表する中、MS&ADは具体的な数値を開示していません。一方、傘下の三井住友海上では定時(17時)退社を前提とした働き方や週2回の17時台退社推進など、長時間労働是正の取り組みが具体的に公表されています。本記事では業界比較と施策の実態をデータで解説します。
※本記事における「業界平均」は、メガバンク・大手金融7社(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、ゆうちょ銀行、東京海上HD、MS&AD、第一生命HD)の公開データを基に算出しています。
結論:残業時間は非公表だが、定時17時退社推進など具体的な是正施策を展開
- 最新の残業時間:非公表(業界平均は月16.13時間)。具体的な数値は公開されていません。
- 業界の推移:業界全体では月15〜20時間レンジで推移。2022年14.4時間→2025年16.13時間と若干の上昇傾向。
- 間接指標:有給取得率77.0%は業界平均86.3%を9.3pt下回り、メガバンク・大手金融7社で業界最低水準。一方、勤続年数22.9年は業界最長で、長期的に働き続けられる環境が示唆されます。
- 公表施策:長時間労働の防止、三井住友海上での定時17時退社推進、週2回17時台退社推進、長時間労働者への産業医面接指導など、具体的な是正施策が展開されています。
📊 残業データとセットで確認
データで見るメガバンク・大手金融業界の残業時間
MS&ADは残業時間を非公表のため、データを公表している企業を中心に業界全体の傾向を読み解きます。
| 企業名 | 平均残業時間 | データ年(期) | 特徴・コメント | |
|---|---|---|---|---|
| ゆうちょ銀行 | 6.7 時間/月 | 2025年 | 業界最少水準。1日30分未満の残業で、定型業務中心の構造を反映。 | |
| 三井住友FG | 14.9 時間/月 | 2025年 | データ公表4社の中で2位の少なさ。業界平均を1.2時間下回る。 | |
| - | 業界平均 | 16.13 時間/月 | 2025年 | 業界全体として、月15〜20時間レンジに収まる傾向。 |
| 三菱UFJFG | 19.3 時間/月 | 2025年 | 業界平均を上回るが、メガバンク3社の中で中位。4年連続で減少傾向。 | |
| 東京海上HD | 23.6 時間/月 | 2025年 | 損保最大手。グローバル展開と保険査定業務の特性で長め。 | |
| みずほFG / MS&AD / 第一生命HD | 非公表 | - | 残業時間の具体的な数値は公開されていません。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
MS&ADは残業時間を非公表のため、業界他社との直接比較はできません。一方、同じ損保業界の東京海上HD(23.6時間)の数値からは、損保業界は事故対応・保険査定業務の特性上、メガバンクより労働時間が長い傾向が読み取れます。
一方、MS&ADの有給取得率77.0%は業界平均(86.3%)を9.3pt下回り、業界最低水準。三井住友海上での定時17時退社推進や週2回17時台退社推進など、具体的な是正施策は公表されているものの、休暇取得の実態には改善余地があると示唆されます。
SMFG・MUFG・東京海上の残業時間と比較したいですか?
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| 年度 | MS&AD | 業界平均 | トレンド・要因 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 非公表 | 16.13 時間/月 | 業界全体で月15〜20時間レンジで推移。 |
| 2024年 | 非公表 | 16.35 時間/月 | 業界平均が上昇。 |
| 2023年 | 非公表 | 14.4 時間/月 | 業界平均は月14時間台でスタート。 |
| 2022年 | 非公表 | 14.4 時間/月 | 従来型の業界水準。 |
残業が発生しやすい「業界の構造」とMS&ADの「労働環境施策」
MS&ADにおける残業の具体的なデータは公表データなしですが、損保業界特有の構造的要因と、それをケアするMS&ADの労働環境施策の実態を解説します。
損保業界の業務量の波
損害保険業務は事故対応・保険査定・契約手続きの波が大きく、大規模災害発生時には業務量が急増する構造です。三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保という2大ブランドを束ねるグループ運営の特性上、組織横断の調整業務も発生します。さらに決算期・規制対応・新商品リリース等で業務時間延長が生じやすい構造があります。
定時17時退社推進と長時間労働防止
長時間労働の防止を公表。三井住友海上では定時(17時)退社を前提とした働き方や週2回17時台退社推進に取り組み、長時間労働者に対しては産業医による面接指導を実施しています。事業会社レベルで具体的な時間目標が運用されている点が特徴です。
柔軟な働き方とWell-being推進
柔軟で多様な働き方の推進、社員のWell-being推進、有給休暇取得推進を公表。在宅勤務と出社を組み合わせたリモートワーク、転居転勤の可否選択の柔軟化、2025期16.9日の有給取得実績などを通じ、組織的に働き方の質向上に取り組んでいます。
【面接対策】残業時間非公表を踏まえた「逆質問」例
残業時間が非公表だからこそ、定時退社推進などの具体的施策の運用実態を聞く質問が効果的です。
Q. 定時17時退社推進の運用実態について聞く
「御社では三井住友海上での定時17時退社推進や週2回17時台退社推進など、具体的な時間目標を運用されていると伺いました。実際の現場では、こうした取り組みがどの程度浸透し、社員の方々の働き方にどのような変化が生まれているのか、具体的な事例があれば教えていただきたいです。」
💡 ポイント:施策の存在ではなく「実際の浸透度」を問うことで、企業研究の深さを示せます。
Q. 有給取得率向上の取り組みについて聞く
「御社は2025期に16.9日の有給取得を達成され、定例休暇の事前計画など計画的な取得を推進されていると拝見しました。さらに有給取得率を高めていくために、現場ではどのような工夫やマネジメントをされているのか教えていただきたいです。」
💡 ポイント:定量データを踏まえた質問で、自律的な働き方への意識を示せます。
向いている人・向かない人
- 向いている人
- 損保大手で、長期的にキャリアを築きたい人。
- 定時17時退社推進など、組織的な働き方改善施策を志向する企業を選びたい人。
- 業務量の波(災害対応・決算期)を前提に、自律的にタイムマネジメントできる人。
- 向かない人
- 残業時間などの定量データの透明性を重視する人(SMFG・MUFG・ゆうちょ・東京海上は公表)。
- 有給取得率の高さを最優先する人(MS&ADは77.0%で業界最低水準)。
- 毎日決まった定時で必ず退社したい人や、業務量の変動に強いストレスを感じる人。
まとめ:MS&ADの残業データから見えること
本記事のポイントを振り返ります。
- MS&ADの平均残業時間は非公表ですが、業界平均は月16.13時間(同じ損保大手の東京海上HDは23.5時間)と推測の参考になります。
- 有給取得率77.0%は業界平均86.3%を9.3pt下回り、メガバンク・大手金融7社で業界最低水準。休暇取得の実態には改善余地があると示唆されます。
- 三井住友海上での定時17時退社推進・週2回17時台退社推進、長時間労働者への産業医面接指導など、事業会社レベルで具体的な是正施策が展開されています。
ただし、残業時間(非公表)以外にも、年収水準・離職率・働き方の柔軟性を併せて確認することで、企業の労働環境を立体的に判断できます。
💰 業界2位の「年収」事情
MS&ADの平均年収は1,143.6万円で、メガバンク・大手金融7社の中で業界2位。30歳推計673.7万円、40歳推計905.4万円という給与カーブの実態をこちらで解説しています。
👉 平均年収1,143万円!MS&ADの給与構造を見る ↗📈 業界平均下回る「離職率3.3%」と安定推移
MS&ADの離職率(自己都合)は3.3%(2025年)で業界平均5.33%を下回り、3年連続で3%台前半の安定推移。勤続22.9年という業界最長の定着力をこちらで解説しています。
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