損害保険業界最大手として、グローバル展開とM&Aで規模を拡大している総合保険グループ、東京海上ホールディングス。「東京海上HDは激務?グローバル展開する損保最大手の労働実態は?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社が公開している最新の平均残業時間は月23.6時間(2025年期実績)。メガバンク・大手金融7社の業界平均(同期16.13時間)を7.5時間上回り、データ公表4社の中で最長水準です。1日あたりに換算すると約71分(営業日20日換算)と、グローバル展開する損保最大手ならではの業務量の大きさを反映しています。本記事では業界他社との比較や残業の推移、損保業界の業務構造をデータで解説します。
※本記事における「業界平均」は、メガバンク・大手金融7社(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、ゆうちょ銀行、東京海上HD、MS&AD、第一生命HD)の公開データを基に算出しています。
結論:残業23.6時間。業界最長水準、損保業務量の大きさを反映
- 最新の残業時間:月23.6時間(2025年期実績)。同期の業界平均16.13時間を7.5時間上回り、データ公表4社の中で最長水準です。
- 推移の要点:2022年24.0時間 → 2023年24.0時間 → 2024年23.5時間 → 2025年23.6時間と、ほぼ横ばいで推移しています。
- 業界内ポジション:ゆうちょ銀行6.7時間、SMFG14.9時間、MUFG19.3時間に続く4位(最長)。グローバル展開と損保業務特性を背景とする業務量の大きさが要因。
- 処遇とのトレードオフ:年収1,535.7万円は業界トップで、長い労働時間と高処遇のトレードオフ関係が成立しています。
📊 残業データとセットで確認
データで見るメガバンク・大手金融業界の残業時間
メガバンク・大手金融7社の最新残業時間を比較すると、東京海上HDの業界内ポジションが明確になります。
| 企業名 | 平均残業時間 | データ年(期) | 特徴・コメント |
|---|---|---|---|
| ゆうちょ銀行 | 6.7 時間/月 | 2025年 | 業界最少水準。1日約20分、定型業務中心の構造を反映。 |
| 三井住友FG | 14.9 時間/月 | 2025年 | データ公表4社の中で2位の少なさ。業界平均を下回る。 |
| 業界平均 | 16.13 時間/月 | 2025年 | 業界全体として、月15〜20時間レンジに収まる傾向。 |
| 三菱UFJFG | 19.3 時間/月 | 2025年 | 業界平均を上回るが、メガバンク3社中位。4年連続で減少傾向。 |
| 東京海上HD | 23.6 時間/月 | 2025年 | 損保最大手。データ公表4社で最長水準。グローバル展開と保険査定業務の特性で長め。 |
| みずほFG / MS&AD / 第一生命HD | 非公表 | - | 残業時間の具体的な数値は公開されていません。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
東京海上HDの月23.6時間という残業時間は、データ公表4社の中で最長水準です。次点の三菱UFJFG(19.3時間)と比較しても4.3時間長く、ゆうちょ銀行(6.7時間)の3.5倍。「メガバンク・大手金融の中で最も忙しい」水準と言えます。
一方、4年間ほぼ横ばい(23.5〜24.0時間)で推移しており、突発的な悪化はありません。業界トップの年収1,535.7万円と組み合わせると、「ハイリスク・ハイリターン構造」が損保業界最大手の特性として浮き彫りになります。
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| 年度 | 東京海上HD | 業界平均 | トレンド・要因 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 23.6 時間/月 | 16.13 時間/月 | 業界平均を7.5時間上回り、業界最長水準を維持(本記事の基準年)。 |
| 2024年 | 23.5 時間/月 | 16.35 時間/月 | 業界平均を7.2時間上回る安定水準。 |
| 2023年 | 24.0 時間/月 | 14.4 時間/月 | 業界平均より9.6時間長い。 |
| 2022年 | 24.0 時間/月 | 14.4 時間/月 | 業界平均より9.6時間長い、損保業界特有の水準。 |
残業が発生しやすい「業界の構造」と東京海上HDの「労働環境施策」
東京海上HDが業界最長水準の残業時間となっている背景には、損保業界最大手ならではの事業構造があります。
損保業界とグローバル業務の特性
損害保険業務は、事故対応・保険査定・契約手続き・大規模災害発生時の業務急増など、業務量の波が大きい構造です。さらに東京海上HDは損保最大手としてグローバル展開とM&Aを推進しており、海外子会社管理・グローバル取引による業務時間延長も発生します。
グローバル人材育成と業務効率化
従業員研修、JOBリクエスト制度、グローバルなビジネスに対応する人材の育成・確保、データドリブン商品の開発を公表。業務量の大きさに対応するための人材育成と、デジタル化による効率化を組織として推進しています。
長期勤続支援とライフイベント支援
育児休暇制度、ノーマライゼーション推進、エイジフリーの実現、退職再雇用制度、出産休暇制度などを展開。業務負荷の高さの中でも、長期的にキャリアを継続できる支援を整備しています。
【面接対策】残業・働き方について聞く「逆質問」例
東京海上HDの「業界最長残業」「業界トップ年収」「グローバル展開」を前提に、自身のタイムマネジメント意識を示す質問が効果的です。
Q. 業務量の波に対するマネジメントについて聞く
「損保業界では大規模災害対応や決算期など、業務量の波が大きいかと存じます。御社は業界平均より長い労働時間の中で、社員の方々が高い生産性を保ち、長期的にキャリアを継続できるよう、現場でどのような工夫やマネジメントをされているのか教えていただきたいです。」
💡 ポイント:業務特性を理解した上で、自律的にコントロールしたい意欲を示せます。
Q. データドリブン化による業務効率化について聞く
「御社はデータドリブン商品の開発やグローバル人材育成を進められています。こうした取り組みが、現場の業務効率化や働き方改善にどのように結びついているのか、具体的な事例があれば教えていただきたいです。」
💡 ポイント:デジタル化への関心と長期的な業務改善意欲を示せます。
向いている人・向かない人
- 向いている人
- 損保業界最大手で、業界トップ年収(1,535万円)と引き換えに、業務量の大きさを受け入れられる人。
- グローバル業務や大規模災害対応など、社会的影響の大きい業務にやりがいを感じる人。
- JOBリクエスト制度やデータドリブン商品開発など、新しい領域に挑戦したい人。
- 向かない人
- 残業時間の少なさを最優先する人(東京海上HDはメガバンク・大手金融7社で残業最長水準)。
- 毎日決まった定時で必ず退社したい人や、業務量の変動に強いストレスを感じる人。
- 定型業務中心の安定環境を志向する人(ゆうちょ銀行等が候補)。
まとめ:東京海上HDの残業データから見えること
本記事のポイントを振り返ります。
- 東京海上HDの平均残業時間は月23.6時間(2025年期)で、メガバンク・大手金融7社のデータ公表4社の中で最長水準。2024年期23.5時間からほぼ横ばいです。
- 4年間(2022〜2025年)にわたり23.5〜24.0時間のレンジで安定推移しており、損保業界最大手ならではの業務量の大きさが構造的に存在します。
- 業界トップの年収1,535.7万円と組み合わせ、「ハイリスク・ハイリターン構造」が損保最大手の特性として浮き彫りになります。
- JOBリクエスト制度、グローバル人材育成、データドリブン商品開発など、業務量に対応するための人材育成と効率化施策を体系的に展開しています。
ただし、残業時間だけで企業を評価するのは早計です。年収水準・定着率・働き方の柔軟性を併せて確認することで、企業の労働環境を立体的に判断できます。
💰 長時間労働の対価としての「業界トップ年収」
東京海上HDの平均年収は1,535.7万円で、メガバンク・大手金融7社の中で業界トップ。30歳推計1,086万円、40歳推計1,460万円という処遇水準は、長い労働時間と引き換えのハイリターン構造を示します。詳細はこちら。
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