国内生命保険大手として、グローバル展開と新領域事業を進める総合保険グループ、第一生命ホールディングス。「第一生命HDの働き方・多様性は生保大手としてどう評価できるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社が公開する人的資本データ(2025年期)を紐解くと、男性育休取得率108.3%はメガバンク・大手金融7社で業界最高水準。一方、平均勤続年数11.7年・平均年齢39.2歳は業界最短・最若で、若手中心の組織構造を持ちます。本記事では、第一生命HDの働き方・WLB・多様性(D&I)の実態を、業界平均との比較やKPI表をもとにデータで徹底解説します。
※本記事における「業界平均」は、メガバンク・大手金融7社(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、ゆうちょ銀行、東京海上HD、MS&AD、第一生命HD)の公開データを基に算出しています。
結論:男性育休108.3%は業界最高水準、勤続11.7年は業界最短の若手中心型
- 残業:非公表(業界平均16.13時間)。2022-2023年公表値は5.2-5.4時間と業界最少水準でした。
- 有給:非公表(業界平均86.3%)。産前・産後休暇100%有給化、QOL向上休暇など独自制度を整備。
- 離職:13.3%(業界平均5.33%を8.0pt上回り業界最高水準)。生保特有の営業職員を含む雇用構造を反映。
- 多様性:男性育休取得率108.3%(業界平均95.64%を上回り業界最高水準)、女性管理職比率17.5%(業界平均19.5%)。2030年女性役員・組織長30%目標を設定。
- 特徴:勤続11.7年・平均年齢39.2歳という業界最短・最若の若手中心構造。フルリモート勤務、社内副業・社外副業、グローバル・ジョブポスティングなど柔軟なキャリア機会が豊富。
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KPI表:データで見る第一生命HDの働き方・多様性
| 指標 | 会社値 | 業界平均 | コメント |
|---|---|---|---|
| 平均残業時間 | 非公表 | 16.13 時間/月 | 直近の数値は公表されていません(2022-2023年公表値は5.2-5.4時間で業界最少)。 |
| 有給取得率 | 非公表 | 86.3 % | 具体的な数値は公表されていません(2025年期)。 |
| 離職率 | 13.3 % | 5.33 % | 業界平均を8.0pt上回り、業界最高水準(2025年期)。 |
| 女性管理職比率 | 17.5 % | 19.5 % | 業界平均を2.0pt下回るが、2030年30%目標を設定(2025年期)。 |
| 男性育休取得率 | 108.3 % | 95.64 % | 業界平均を12.7pt上回り、業界最高水準(2025年期)。 |
| 平均勤続年数 | 11.7 年 | 16.57 年 | 業界平均を4.9年下回り、業界最短水準(2025年期)。 |
| 平均年齢 | 39.2 歳 | 42.24 歳 | 業界平均を3.0歳下回り、業界最若水準(2025年期)。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
第一生命HDのKPI表で最も特徴的なのは、男性育休取得率108.3%という業界最高水準のD&I指標と、平均勤続11.7年・平均年齢39.2歳という業界最短・最若の若手中心構造の組み合わせです。
男性育休取得率が100%を超えるのは、対象年度外取得者を含む計算式によるもの。「男性社員の育児休業累計1ヵ月以上100%取得」を目標に掲げ、最大20日間の有給休暇付与、イクボスセミナー開催など、組織として強力にプッシュしている点が他社と一線を画します。2025年4月1日時点の女性管理職比率は30.8%との情報もあり、組織の管理職層パイプラインは整いつつあると示唆されます。
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労働時間(残業)と柔軟な働き方
平均残業時間は直近では非公表(業界平均16.13時間)です。2022年期5.2時間/2023年期5.4時間と業界平均14.4時間を約9時間下回る業界最少水準を公表していた経緯があります。柔軟な働き方を支援するための制度導入を公表し、テレワーク、フレックスタイム制度に加え、地域限定型社員が全国各地からフルリモート勤務で本社業務を担う制度も導入されています。
⏰ 残業時間「直近非公表」、過去公表値は業界最少水準
第一生命HDの直近残業時間は非公表ですが、過去公表値は業界平均を約9時間下回る低水準。フルリモート勤務などの柔軟な働き方施策をこちらで解説しています。
👉 第一生命HDの残業事情と業界比較を見る ↗休暇制度・有給取得
有給休暇取得率は非公表(業界平均86.3%)です。一方、育児・介護と仕事の両立を支援する休職休暇制度の整備を公表し、産前・産後休暇の100%有給化、不妊治療に使用できるQOL向上休暇、自身のキャリア準備に活用できるMyキャリア準備休職、子の小学校就学後まで利用可能な短時間勤務制度など、ライフイベント支援の独自制度が体系的に整備されています。
キャリア機会と社内外副業
第一生命HDは自律的なキャリア形成を支援するグループ内公募制度の提供、グローバルでの活躍を可能にする人財配置と育成の推進、社内・社外副業によるスキルアップとネットワーク形成の機会提供を公表。現所属のまま他部門のプロジェクトに参画できる「社内副業」、社外でも通用するスキル獲得やネットワーク形成の機会を提供する「社外副業」を解禁・展開。世界各国で事業展開する強みを活かしたグローバル・ジョブポスティングも運用されています。
📈 「離職率13.3%」と生保特有構造、キャリア支援デスクの取り組み
第一生命HDの離職率は13.3%(2025年)で業界最高水準。営業職員を含む雇用構造を反映した数値と、キャリア支援デスクなどの定着施策をこちらで解説しています。
👉 第一生命HDの離職率13.3%と定着の背景を見る ↗多様性(D&I)と成長環境:DE&Iステートメントと数値目標の運用
第一生命HDのD&I指標は、男性育休取得率108.3%という業界最高水準を含み、組織として強力にDE&Iを推進しています。DE&Iステートメントの制定とグローバルサミットの開催を公表し、グループとしてのコミットメントを社内外に発信しています。
- 女性活躍:女性管理職比率17.5%は業界平均(19.5%)を2.0pt下回りますが、2030年までに女性役員・女性組織長比率30%を目標に設定。階層別研修の充実、マネジメントポスト候補者の30%を女性とする運用、役員と候補者による定期的な1on1を実施。2025年4月1日時点の女性管理職比率は30.8%との情報あり。
- 男性育児参画:男性育休取得率108.3%は業界平均(95.64%)を12.7pt上回り業界最高水準。「男性社員の育児休業累計1ヵ月以上100%取得」を目標に掲げ、最大20日間の有給休暇付与、上司・部下での育休取得計画書活用、イクボスセミナー開催を実施。2025期国内6社計の男性労働者の育児休業取得率は103.9%。
- 多様な人材活用:障がい者の活躍を支援するノーマライゼーションの推進(第一生命チャレンジド株式会社)、女性特有の健康課題への理解促進とキャリア支援(更年期障害セミナー等)、LGBTQフレンドリーな環境整備(同性パートナーの社宅貸与基準拡大適用)などを展開。
- 成長環境:次世代リーダー育成に向けた計画的なタレントマネジメントサイクルの実施、グローバル・ジョブポスティング、社内副業・社外副業、グループ内公募制度などにより、自律的なキャリア形成機会を提供。
社風とメンタルヘルスケア
第一生命HDは生保大手として、若手中心の組織文化を維持しています。経営層との対話を通じた組織への理解促進(タウンホールミーティング、「役員と語る」会)、ボトムアップでの組織風土改革の推進(組織長による全員との個別対話、心理的安全性の高い環境づくり)、健康増進施策を通じた心身の健康維持促進(健康経営戦略マップ、健康増進アプリ「QOLism」、人間ドック・がん検診費用補助)、ハラスメント防止と救済に向けた相談窓口の運営(社内・社外弁護士事務所の二系統窓口)など、メンタル・フィジカル両面のケア体制が整備されています。
【面接対策】働き方・カルチャーについて聞く「逆質問」例
第一生命HDの「業界最高水準の男性育休」「DE&Iステートメント」「フルリモート勤務」にフォーカスした質問を用意し、カルチャーへのマッチ度をアピールしましょう。
Q. 女性役員・組織長30%目標の進捗について聞く
「御社は2030年までに女性役員・女性組織長比率30%という具体的なKPIを設定されています。階層別研修やマネジメントポスト候補者の30%を女性とする運用、役員と候補者による1on1など、具体的なパイプライン施策を拝見しましたが、現在の進捗と特に効果が出ている取り組みについて教えていただきたいです。」
💡 ポイント:具体的な数値目標を踏まえた質問は、企業研究の深さとダイバーシティへの関心を示せます。
Q. 社内副業・社外副業の運用実態について聞く
「御社は社内副業・社外副業を解禁・展開され、社員の主体的なキャリア形成を支援されていると拝見しました。実際にどの程度の社員の方が活用され、本業へのフィードバックやキャリア形成にどのように繋がっているのか、具体的な事例があれば教えていただきたいです。」
💡 ポイント:制度の存在ではなく「現場での運用実態」を問うことで、深い研究を示せます。
向いている人・向かない人
- 向いている人
- 生保大手で、グローバル展開や新領域事業に挑戦したい人。
- 男性育休108.3%・女性役員30%目標などDE&I推進の進んだ環境を志向する人。
- フルリモート勤務、社内副業・社外副業、グローバル・ジョブポスティングなど柔軟なキャリア機会を求める人。
- 向かない人
- 長期勤続前提の安定環境を強く志向する人(第一生命HDは平均勤続11.7年と業界最短)。
- 離職率の低さを企業選びの主軸にする人(公表値は業界最高水準13.3%)。
- 残業時間や有給取得率の透明性を重視する人(直近の数値は非公表)。
まとめ:第一生命HDの働き方データから見えること
本記事のポイントを振り返ります。
- 第一生命HDの男性育休取得率108.3%はメガバンク・大手金融7社で業界最高水準。「男性社員の育児休業累計1ヵ月以上100%取得」を目標に、組織として強力に推進されています。
- 女性管理職比率17.5%・女性役員30%目標(2030年)など、DE&I推進に向けた具体的なKPIと運用施策を設定。2025年4月1日時点の女性管理職比率は30.8%との情報もあり。
- 平均勤続11.7年・平均年齢39.2歳という業界最短・最若の若手中心構造。フルリモート勤務、社内副業・社外副業、グローバル・ジョブポスティングなど柔軟なキャリア機会が豊富です。
- DE&Iステートメント、グローバルD&Iサミット、LGBTQフレンドリー、ノーマライゼーション推進など、多様性推進施策が体系的に展開されています。
ただし、働き方を評価する際には、年収水準(業界6位)・残業時間(非公表)・離職率(業界最高水準)を併せて確認することで、企業の労働環境を立体的に判断できます。
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