本田技研工業株式会社(Honda)は、平均残業時間の具体的な数値を公表していません。しかし、公開されている「総労働時間」や、業界でも先進的な「コアタイム撤廃」などの制度から、その実態を読み解くことは可能です。本記事では、データがない理由を考察しつつ、ホンダの労働環境が「隠れブラック」なのか、それとも「真の自律型ホワイト」なのかを検証します。

※ 残業時間が非公表でも「ブラック」とは限りません(むしろ最近は非公表企業が増えています)。

結論:残業時間は非公表だが、労働環境は「超・自律型」

  • 最新の残業時間:会社非公表(ただし総労働時間は2010時間/年)
  • 業界構造:開発競争は激しいものの、ホンダは「時間管理」より「成果」へシフト中。
  • 働き方:出社時のコアタイムを撤廃し、社員に時間の裁量を委ねています。
  • 考察:残業データを出さないのは「隠している」のではなく、「時間で管理するフェーズを卒業した」というメッセージの可能性があります。

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最新年の残業KPI表(データなしの理由)

指標 会社値(2025年) 業界平均(2025年) コメント
平均残業時間 非公表 20.13 時間/月 具体的な残業時間は開示されていません。

💡 Career Reveal編集部の独自分析:ホンダの残業時間は推計できるか?

ホンダの総労働時間は「2010時間/年」です。ここから法定休日や有給休暇(17.5日取得)を差し引いて逆算すると、月平均の残業時間はおおよそ20時間〜25時間程度と推測されます。
これはトヨタ(21.1時間)や日産(20.3時間)と大きく変わらない水準であり、「データを出さない=極端な長時間労働を隠している」わけではないと考えられます。

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残業推移と開示姿勢

年度 会社値(時間/月) 業界平均(時間/月) コメント
2025 非公表 20.13 一貫して残業時間は非開示です。
2024 非公表 22.07 同上。
2023 非公表 20.90 同上。
2022 非公表 20.93 同上。

残業が発生しやすい構造と部署差

ホンダ固有の部署別データはありませんが、自動車業界の構造から以下の傾向が読み取れます。

  • R&D(本田技術研究所など):新車開発の佳境には業務が集中します。特に「ワイガヤ(議論)」を重んじる文化があるため、会議や調整の時間が長くなる傾向があります。
  • 生産現場:シフト制のため、時間は厳格に管理されています。

他社比較:ライバルは数字を出している

トヨタ、日産、デンソーは残業時間を公表しています。これらと比較すると、ホンダの「非公表」は際立ちますが、一方で「男性育休取得率90%」などの指標では他社を圧倒しています。

企業名 平均残業時間 特徴
ホンダ 非公表 コアタイムなし、自律重視
トヨタ自動車 21.10 時間 管理が緻密、FTL制度
日産自動車 20.30 時間 Happy Fridayなどメリハリ重視
デンソー 19.00 時間 業界最少水準

残業削減の取り組み(ホンダ独自のスタイル)

ホンダは「残業時間を減らす」という管理的なアプローチよりも、「時間を自由に使えるようにする」というアプローチをとっています。

  • コアタイム撤廃:何時に出社しても、何時に退社してもOK。仕事が終われば昼に帰ることも可能です。これにより「ダラダラ残業」をする意味がなくなります。
  • 有給カットゼロ運動:「休みを取ることは権利ではなく義務に近い」という文化が1970年代から根付いています。

【面接対策】残業について聞く時の「逆質問」例

データがないからこそ、面接で実態を確認することが重要です。

Q. コアタイム撤廃のリアルな運用を聞く

「コアタイムが撤廃されていると伺いました。実際に現場の皆様は、どのようなタイムスケジュールで働かれていることが多いのでしょうか? 朝型・夜型など個人差は大きいですか?」

💡 ポイント:「残業時間は?」と聞くより、「働き方のリズム」を聞くほうが、自然と忙しさの実態を引き出せます。

向いている人・向かない人

  • 向いている人:
    • 「管理される」のが嫌いな人。自分の裁量で働く時間を決めたい人。
    • 残業時間の多寡よりも、有給の取りやすさや育休などの「休みやすさ」を重視する人。
  • 向かない人:
    • 「9時-17時」ときっちり決められた枠の中で働きたい人(自由すぎるのが辛い人)。
    • 残業代で給料を稼ぎたい人(生産性を上げると残業代が減るため)。

自動車業界6社の一次情報(公式資料へのリンク集)

本田技研工業(Honda)

出典

Career Reveal / 有価証券報告書 / サステナビリティレレポート / ESGデータブック / 統合報告書