富士通株式会社の離職率は、最新データ(2024年期)で2.5%です。 IT業界は人材の流動性が激しいと言われますが、富士通はソニーや日立と並び、業界トップクラスの定着率を維持しています。 なぜ富士通の社員は辞めないのか?その背景には、「転職せずに、社内でやりたい仕事に移れる」という強力な仕組みがありました。

※本記事における「業界平均」は、電機・IT大手6社(富士通、ソニーG、日立製作所、パナソニックHD、三菱電機、NEC)の平均値として算出・定義しています。

結論:富士通は「社内転職」が活発なため、外に出る必要がない

  • 最新離職率:2.5%(IT業界としては極めて低い)
  • 推移:2.6%(2023年)→2.5%(2024年)と低水準で安定。
  • 勤続:18.2年(業界平均17.3年より長い)
  • 要因:「ポスティング制度」で年間2,826人が希望部署へ異動しているため。

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最新年の離職率KPI表

富士通と電機業界の離職率比較データ分析
指標 会社値(2024年) 業界平均 コメント
離職率 2.5 % 2.77 % 業界平均を下回る、非常に良好な定着率です。

離職率推移:安定した低さ

年(期) 会社(離職率 %) 業界平均 コメント
2024 2.5 2.77 前年比0.1ポイント改善。
2023 2.6 3.02 安定して推移しています。

💡 Career Reveal編集部の考察

DX需要の高まりでIT人材の引き抜き合戦が激化する中、離職率2.5%は驚異的です。
富士通は「Work Life Shift」による働きやすさと、「ポスティング制度」によるキャリア自律を両立させることで、「外の会社に行くよりも、社内で異動した方がリスクも低く、挑戦もできる」という環境を作り出しています。

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他社比較:業界トップクラスの定着率

直近データでの比較では、富士通は日立やソニーと並び、最も人が辞めにくい「定着企業」のグループに入ります。

企業名 離職率 特徴
日立製作所 2.4 % 業界最低水準。
富士通 2.5 % 日立とほぼ同等。
ソニーG 2.5 % 同率で非常に低い。
パナソニックHD 3.3 % 平均に近い水準。
三菱電機 3.7 % 平均よりやや高い。
日本電気(NEC) 3.9 % 業界内では高め。

※各社直近の公開データ(2024-2025年)に基づく比較

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定着に関する取り組み(ポスティングと働きやすさ)

富士通の定着率は、強力な「攻め(キャリア)」と「守り(働きやすさ)」の制度で支えられています。

  • ポスティング制度(社内公募): 2025年には2,826人が異動を実現。上司の承認不要で、自分の意志で手を挙げられます。これは中小企業1社分の人数が社内で転職している規模感です。
  • Work Life Shift: 残業20.2時間、フルリモートOKという働きやすさが、離職のハードルを上げています。「他に行ったら通勤が発生するから辞めない」という層も一定数いると考えられます。
  • 新卒3年後定着率90%: 若手へのフォローも手厚く、早期離職が防がれています。

⏰ 働きやすさは業界No.1?

離職率の低さは、圧倒的な「残業の少なさ(月20時間)」にも支えられています。富士通の先進的な働き方については、こちらの記事で解説しています。

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【面接対策】離職率について聞く「逆質問」例

ポスティング制度への意欲や、自律的なキャリア形成について質問しましょう。

Q. ポスティング制度の活用事例について聞く

「年間2,800人以上がポスティング制度を利用されていると伺いました。私が志望する部門から、全く異なる職種や領域へチャレンジして成功された事例などはありますか?」

💡 ポイント:入社後も長期的に様々なキャリアを描ける意欲を示せます。


Q. 長く働く理由について聞く

「IT業界の中でも定着率が非常に高いですが、社員の皆様が『富士通で働き続けたい』と感じる最大の魅力や、組織文化の特徴は何だとお考えですか?」

💡 ポイント:面接官の主観を引き出しつつ、カルチャーフィットを確認できます。

向いている人・向かない人

  • 向いている人:
    • 転職のリスクを冒さず、社内で様々な仕事に挑戦したい人(ポスティング活用)。
    • 「残業少なめ・リモート」の快適な環境で、長く安定して働きたい人。
    • 自律的に手を挙げ、自分のキャリアをコントロールしたい人。
  • 向かない人:
    • 会社主導のローテーションで、受動的にキャリアを作ってもらいたい人。
    • 一つの専門分野だけでなく、短期間で会社を変えて年収を上げたい「ジョブホッパー」志向の人。

一次情報(公式資料へのリンク集)

富士通株式会社

出典

Career Reveal / 有価証券報告書 / 統合報告書 / サステナビリティレポート / ESGデータブック