三菱電機株式会社の働き方、ワークライフバランス(WLB)、そして多様性(D&I)について、定量データをもとに徹底解説いたします。 同社は現在、組織風土改革「チーム創生」を掲げ、働き方の変革を急ピッチで進めています。その象徴が「男性育休取得率85.7%」という数字です。変わりつつある三菱電機のリアルな姿に迫ります。
※本記事における「業界平均」は、電機・IT大手6社(三菱電機、ソニーG、日立製作所、パナソニックHD、富士通、NEC)の平均値として算出・定義しています。
結論:三菱電機は「変革期」にあり、制度と風土が進化中
- 残業:23.7時間/月(業界平均並みで減少傾向)
- 育児:男性育休85.7%(取得が当たり前の環境へ)
- 離職:3.7%(大手の中ではやや高いが、人材の代謝が進んでいる)
- 特徴:「遠隔地勤務制度」など、居住地の自由度を高める施策を導入。
企業と業界の特徴
三菱電機は、FAシステムや宇宙、空調など幅広い事業を持つ総合電機メーカーです。 平均年齢は41.3歳と、日立やパナソニック(42〜44歳)と比較して若いのが特徴です。組織風土改革プロジェクト「チーム創生」を通じて、コミュニケーションの活性化や心理的安全性の向上に取り組んでおり、古い体質からの脱却を図っています。
KPI表:データで見る三菱電機の働き方
| 指標 | 会社値(2025年・直近) | 業界平均 | コメント |
|---|---|---|---|
| 平均残業時間 | 23.7 時間/月 | 22.8 時間/月 | 業界平均と同水準。減少トレンドです。 |
| 有給取得率 | 非公表 | 68.1 % | 数値は非公開ですが、休みやすい環境づくりを推進中。 |
| 離職率 | 3.7 % | 3.16 % | 業界平均よりやや高く、人材流動性は高めです。 |
| 人材投資(研修費) | 約17.2 万円 | 約16.0 万円 | 平均を上回る投資を行い、育成に熱心です。 |
| 女性管理職比率 | 4.0 % | 10.6 % | 平均より低く、今後の課題です(2030年12%目標)。 |
| 男性育休取得率 | 85.7 % | 77.1 % | 業界平均を上回る高水準です。 |
| 平均勤続年数 | 16.3 年 | 17.3 年 | 業界平均よりやや短く、若手比率が高めです。 |
| 平均年齢 | 41.3 歳 | 42.7 歳 | 大手電機メーカーの中では若い組織です。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
男性育休取得率85.7%は、組織の空気が確実に変わっていることを示しています。数年前なら考えられなかった数字でしょう。
一方で離職率3.7%や勤続年数の短さは、ポジティブに見れば「若手が活躍しやすい」「新陳代謝が良い」とも取れますが、定着率の面では日立やソニーに遅れをとっています。
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労働時間(残業の実態)
平均残業時間は23.7時間/月(2024年実績)です。かつては26時間を超えていましたが、IT環境の整備や業務スリム化により減少傾向にあります。業界平均(22.8時間)とほぼ同等で、過度な長時間労働は是正されています。
柔軟な働き方(遠隔地勤務)
働き方の自由度を高める新制度が導入されています。
- 遠隔地勤務制度:通勤圏外に住みながらリモートワークで勤務可能。配偶者の転勤などに同行しても辞めずに働き続けられます。
- 在宅勤務・Web会議:コロナ禍以降、定着しており、出社とリモートのハイブリッドワークが進んでいます。
定着率(離職率3.7%)
離職率は3.7%です。業界平均(3.16%)よりやや高く、日立(2.4%)やソニー(2.5%)と比較すると流動性は高めです。変革期において、自身のキャリアを見つめ直す社員が増えている可能性があります。
📈 離職率が少し高い理由は?
大手なのに離職率が3%後半あるのはなぜでしょうか?三菱電機の人材戦略と、若手・中堅層の動向についてはこちらで深掘りしています。
👉 三菱電機の離職率3.7%の理由と定着率を分析 ↗成長環境:手厚い研修投資
一人当たり研修費は約17.2万円と、業界平均(約16.0万円)を上回っています。
- Career Challenge(社内求職):自ら手を挙げて異動できる制度。
- Job-Net(社内求人):各部署が欲しい人材を募集する制度。
- これらにより、会社主導だけでなく、社員主体のキャリア形成を後押ししています。
多様性・ダイバーシティ&インクルージョン
- 男性育休85.7%:「男は仕事」という雰囲気は払拭されつつあります。ハンドブック配布や面談で取得を強力に推奨しています。
- 女性活躍:女性管理職4.0%は課題ですが、キャリアフォーラムなどを通じて育成を強化中です。
- LGBTQ+:同性パートナー制度を導入し、多様な家族の在り方を認めています。
【面接対策】三菱電機の「働き方」について聞く逆質問
「チーム創生」や風土改革への関心を示す質問が効果的です。
Q. 風土改革の実感について聞く
「『チーム創生』プロジェクトなどを通じて、風通しの良い職場づくりが進んでいると伺いました。現場レベルで、コミュニケーションや意見の出しやすさなど、具体的に変わったと感じるエピソードはありますか?」
💡 ポイント:会社の変化に対して前向きな関心を持っていることを伝えられます。
Q. 若手のキャリア自律について聞く
「社内公募制度などが充実していますが、若手社員の方がこれらの制度を活用してキャリアを広げている事例は増えているのでしょうか?」
💡 ポイント:自律的に成長したい意欲をアピールできます。
まとめ
- 向いている人:
- 変革期の組織で、新しい風土づくりに参加したい人。
- 男性育休などを活用し、家庭も大切にしながら働きたい人。
- 社内公募などを使い、自律的にキャリアを築きたい若手・中堅層。
- 向かない人:
- 「完成された安定企業」で、変化なく静かに働きたい人。
- 女性管理職がすでに多く活躍している、ロールモデルが豊富な環境を今すぐ求める人(現在は発展途上)。
一次情報(公式資料へのリンク集)
三菱電機株式会社
出典
Career Reveal / 有価証券報告書 / 統合報告書 / サステナビリティレポート / ESGデータブック
