富士通株式会社の働き方、ワークライフバランス(WLB)、そして多様性(D&I)について、定量データをもとに徹底解説いたします。 同社の特徴は、「残業時間の少なさ(月20.2時間)」と「男性育休取得率の高さ(86.2%)」です。 「Work Life Shift」を掲げ、日本企業の中でもトップクラスに柔軟でホワイトな環境を実現している富士通の実態に迫ります。
※本記事における「業界平均」は、電機・IT大手6社(富士通、ソニーG、日立製作所、パナソニックHD、三菱電機、NEC)の平均値として算出・定義しています。
結論:富士通は「最も残業が少なく、最も休みやすい」大手企業の一つ
- 残業:20.2時間/月(業界平均より少なく、大手で最低水準)
- 育児:男性育休86.2%(ほぼ全員取得が当たり前)
- 離職:2.5%(日立・ソニーと並び、定着率はトップクラス)
- 特徴:「Work Life Shift」により、コアタイムなし・場所制限なしの働き方を実現。
企業と業界の特徴
富士通は、国内トップシェアを誇るITサービス企業です。 SIer業界は「激務・多重下請け」のイメージを持たれがちですが、富士通本体は別格です。平均勤続年数は18.2年と長く、ジョブ型雇用の導入を進めながらも、日本企業的な安定と外資系のような柔軟性を両立させています。
KPI表:データで見る富士通の働き方
| 指標 | 会社値(2024/25年・直近) | 業界平均 | コメント |
|---|---|---|---|
| 平均残業時間 | 20.2 時間/月 | 22.8 時間/月 | 業界平均を下回り、最も少ない水準です。 |
| 有給取得率 | 68.2 % | 68.1 % | 業界平均と同等で、安定して取得できています。 |
| 離職率 | 2.5 % | 2.77 % | 業界平均より低く、定着率は非常に良好です。 |
| 人材投資(研修費) | 約7.4 万円 | 約16.0 万円 | 金額は控えめですが、Udemyなどの学習基盤が充実。 |
| 女性管理職比率 | 11.5 % | 10.6 % | 平均を上回っており、女性登用が進んでいます。 |
| 男性育休取得率 | 86.2 % | 77.1 % | 業界トップクラス。取得が文化として定着しています。 |
| 平均勤続年数 | 18.2 年 | 17.3 年 | 平均より長く、長く働く社員が多いです。 |
| 平均年齢 | 43.1 歳 | 42.7 歳 | 平均的な年齢構成です。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
富士通のデータで特筆すべきは、残業の少なさ(20.2時間)と定着率の高さ(離職率2.5%)です。
日立が「忙しいけど辞めない」のに対し、富士通は「忙しくないから辞めない」という、よりホワイトな側面が強いと言えます。IT業界でこの環境は非常に希少です。
日立やNECとデータを比較したいですか?
⚡ 電機メーカーを一括比較して表を作る(無料)働き方の詳細
労働時間(残業の実態)
平均残業時間は20.2時間/月(2024年実績)です。1日あたり1時間未満の計算になります。PCのポップアップ通知などで長時間労働を抑制しており、ワークライフバランス重視の方には最適な環境です。
⏰ なぜ富士通だけ残業が少ない?
SIerなのに残業が少ないのはなぜでしょうか?富士通の働き方改革「Work Life Shift」の具体的中身と、残業削減の実態についてはこちら。
👉 富士通の残業実態と「業界最少」の理由を見る ↗柔軟な働き方(Work Life Shift)
富士通は「出社」を前提としない働き方にシフトしています。
- Borderless Office:テレワークと出社を自由に組み合わせ、場所にとらわれず働けます。
- スーパーフレックス:コアタイム(必ず働かなければならない時間帯)を撤廃。時間の使い方は個人の自由です。
定着率(離職率2.5%)
離職率は2.5%です。業界平均(2.77%)より低く、日立やソニーと並ぶ高水準です。ジョブ型雇用(ポスティング制度)により、社内でキャリアチェンジができるため、転職する必要がない社員が多いようです。
📈 辞めない理由は「社内ポスティング」?
離職率2.5%の裏には、年間約2,800人が利用する活発な社内異動制度がありました。富士通の人材戦略と定着率の秘密はこちら。
👉 富士通の離職率2.5%の理由と定着率を分析 ↗成長環境:自律的な学び
Udemy BusinessやLinkedInラーニングを導入し、学び放題の環境を提供しています。
- ポスティング制度:2025年には2,826人が異動を実現。自ら手を挙げて希望のポジションに就く文化が定着しています。
- Global Fujitsu Distinguished Engineer:高度専門人材として認定されると、特別な処遇が得られます(178名認定)。
💰 残業が少ないと年収は下がる?
ホワイトな環境は魅力的ですが、残業代が減る分、年収はどうなるのでしょうか?富士通の平均年収と、ジョブ型による給与体系についてはこちら。
👉 富士通の平均年収と給与構造を見る ↗多様性・ダイバーシティ&インクルージョン
- 男性育休86.2%:三菱電機と並び、業界トップクラス。もはや男性が育休を取らない方が珍しいかもしれません。
- 女性活躍:女性管理職比率は11.5%(業界平均超え)。着実に登用が進んでいます。
- LGBTI+:同性パートナー制度や「Fujitsu Pride」など、インクルージブな取り組みで知られています。
【面接対策】富士通の「働き方」について聞く逆質問
「Work Life Shift」や自律的なキャリアについて聞くのが効果的です。
Q. Work Life Shiftの活用について聞く
「Work Life Shiftにより、場所や時間にとらわれない働き方が進んでいると伺いました。チームビルディングや心理的安全性を保つために、リモート環境下でどのような工夫をされていますか?」
💡 ポイント:自由な働き方への適応力と、チームワークへの配慮を示せます。
Q. ポスティング制度の活用について聞く
「ポスティング制度を利用して異動される方が非常に多い印象です。入社後、現在のスキルを活かしつつ、将来的に異なる職種や領域にチャレンジすることは、現場の雰囲気として歓迎されているのでしょうか?」
💡 ポイント:長期的なキャリアビジョンと成長意欲をアピールできます。
向いている人・向かない人
- 向いている人:
- 「残業少なめ・リモートOK」のホワイトな環境で、効率的に働きたい人。
- 男性育休を取り、家庭と仕事を両立させたい人。
- 社内ポスティングなどを使い、自律的にキャリアを選びたい人。
- 向かない人:
- 「残業代で稼ぎたい」という人(残業が少ないため)。
- 出社して対面でコミュニケーションを取らないと不安な人。
- 会社からキャリアパスを与えられないと動けない人。
一次情報(公式資料へのリンク集)
富士通株式会社
出典
Career Reveal / 有価証券報告書 / 統合報告書 / サステナビリティレポート / ESGデータブック
