世界トップクラスの総合金融グループとして、銀行・信託・証券・カード・リースをグローバル規模で展開する三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。「メガバンクは深夜残業が当たり前で激務?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社が公開している最新の平均残業時間は月19.3時間(2025年期実績)。メガバンク・大手金融7社の業界平均(16.13時間)を3.2時間上回り、メガバンク3社の中で最長です。一方、2022年21.0時間から4年連続で減少しており、改善が進んでいることもデータから読み取れます。本記事では、業界他社との比較や残業の推移、グローバル展開との関係をデータで解説します。

※本記事における「業界平均」は、メガバンク・大手金融7社(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、ゆうちょ銀行、東京海上HD、MS&AD、第一生命HD)の公開データを基に算出しています。

結論:残業19.3時間。業界平均超えだが、4年連続減少の改善トレンド

  • 最新の残業時間:月19.3時間(2025年期実績)。業界平均16.13時間を3.2時間上回り、データ公表4社の中では3位の水準です。
  • 推移の要点:2022年21.0時間→2023年20.4時間→2024年19.8時間→2025年19.3時間と、4年連続で減少しています。
  • 業界内ポジション:ゆうちょ銀行6.7時間、SMFG14.9時間に次ぐデータ公表企業で、メガバンク3社の中では最長。
  • 業界共通の構造:銀行業務は決算期や規制対応、グローバル取引の対応で業務量が集中する時期があり、特にMUFGは規模ゆえに業務量が大きい構造を持ちます。

データで見るメガバンク・大手金融業界の残業時間

メガバンク・大手金融7社の最新残業時間を比較すると、MUFGの業界内ポジションが浮き彫りになります。残業時間を非公表とする企業も多く、開示している企業のデータをもとに業界全体の傾向を読み解きます。

企業名 平均残業時間 データ年(期) 特徴・コメント
ゆうちょ銀行 6.7 時間/月 2025年 業界最少水準。1日30分未満の残業で、定型業務中心の構造を反映。
三井住友FG 14.9 時間/月 2025年 データ公表4社の中で2位の少なさ。業界平均を1.2時間下回る。
- 業界平均 16.13 時間/月 2025年 業界全体として、月15〜20時間レンジに収まる傾向。
三菱UFJFG(MUFG) 19.3 時間/月 2025年 業界平均を3.2時間上回るが、メガバンク3社の中で中位。4年連続で減少傾向。
東京海上HD 23.6 時間/月 2025年 損保最大手。グローバル展開と保険査定業務の特性で長め。
みずほFG / MS&AD / 第一生命HD 非公表 - 残業時間の具体的な数値は公開されていません。

💡 Career Reveal編集部の分析

MUFGの月19.3時間という残業時間は、業界平均16.13時間を3.2時間上回り、データ公表4社の中で3位の長さです。「メガバンク=激務」というイメージから「ある程度の業務量はある」ものの、業界他社と比較して突出して長いわけではありません。
特筆すべきは、4年連続で残業時間が減少していることです(2022年21.0時間→2025年19.3時間、累計1.7時間減)。業界平均が同期間に上昇する中での減少トレンドは、MUFGが組織として勤務管理・働き方改革を着実に進めていることを示しています。

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残業時間の推移(MUFG vs 業界平均)

MUFGとメガバンク・大手金融7社平均の残業時間推移を示す折れ線グラフ。2022年21.0時間→2025年19.3時間と4年連続で減少傾向、業界平均は14.4時間→16.13時間へ上昇。
年度 MUFG 業界平均 トレンド・要因
2025年 19.3 時間/月 16.13 時間/月 4年連続で減少。働き方改革施策の継続的な効果。
2024年 19.8 時間/月 16.35 時間/月 業界平均が上昇する中、MUFGは緩やかに減少を継続。
2023年 20.4 時間/月 14.4 時間/月 業界平均より6時間長いが、減少基調。
2022年 21.0 時間/月 14.4 時間/月 過去4年で最高値。改善のスタート地点。

残業が発生しやすい「業界の構造」とMUFGの「残業削減施策」

MUFGにおける部署差や季節性の具体的なデータは公表データなしですが、銀行・大手金融業界特有の構造的要因と、それをケアするMUFGの残業削減施策の実態を解説します。

グローバル展開規模と業務量

MUFGは従業員156,253人とメガバンク最大規模で、グローバル展開も活発です。海外時差対応・グローバル取引・大規模ITプロジェクト等で業務量が増加しやすい構造を持ちます。決算期・規制対応の繁忙も業界共通の要因です。

健康経営と職場環境整備

グループ共通の健康経営の推進データに基づく健康管理と職場環境の整備を公表。グループ意識調査とパルスサーベイの活用で従業員の状態を継続的に把握し、長時間労働の課題に対応する体制を整えています。

継続的な業務改革と人材還元

過去4年で残業1.7時間減という実績は、組織的な業務改革の継続を示します。賃上げと株式交付制度による従業員還元を併せて打ち出し、業務効率化と処遇改善を両軸で進めています。

【面接対策】残業・働き方について聞く「逆質問」例

「残業は多いですか?」とネガティブに聞くのではなく、MUFGのグローバル展開・働き方改革を前提に、自身のタイムマネジメント意識を示す質問が効果的です。

Q. 4年連続減少の働き方改革施策について聞く

「御社の平均残業時間は2022年21.0時間から2025年19.3時間と、4年連続で減少されていると拝見しました。業界全体では残業時間が上昇している中で、御社が継続的に改善できている背景には、現場でどのような業務改革の取り組みがあるのか教えていただきたいです。」

💡 ポイント:データに基づく質問は信頼度が高く、業界トレンドへの理解も示せます。


Q. グローバル業務における時間管理について聞く

「世界トップクラスの金融グループとして、グローバル取引や海外子会社管理に伴う時差対応が業務量に影響するかと存じます。現場の社員の方々はこうした業務にどのようにメリハリをつけて、生産性を高く保たれているのでしょうか?」

💡 ポイント:グローバル業務の特性を理解した上で、自律的にコントロールしたい意欲を示せます。

向いている人・向かない人

  • 向いている人
    • 世界トップクラスの金融グループで、グローバル規模のキャリアを築きたい人。
    • 業界平均よりやや長い残業時間(月19.3時間)を、グローバル業務の対価として受け入れられる人。
    • 4年連続減少という改善トレンドの中で、自身の働き方を組織と共に進化させたい人。
  • 向かない人
    • 毎日決まった定時で必ず退社したい人や、業務量の変動に強いストレスを感じる人。
    • 業界最少水準の残業(ゆうちょ銀行6.7時間など)を最優先する人。
    • 残業代で稼ぐことを前提に、長時間労働を許容する給与設計を期待する人。

まとめ:MUFGの残業データから見えること

本記事のポイントを振り返ります。

  • MUFGの平均残業時間は月19.3時間で、業界平均16.13時間を上回り、データ公表4社中で3位の長さです。
  • 2022年21.0時間から2025年19.3時間と、4年連続で1.7時間減少。業界平均が同期間に上昇する中で逆行する改善トレンドを示しています。
  • グローバル展開規模が大きく業務量も大きい一方、健康経営・パルスサーベイ・継続的な業務改革が複合的に機能していると考えられます。

ただし、残業時間だけで企業を評価するのは早計です。年収水準・定着率・働き方の柔軟性を併せて確認することで、企業の労働環境を立体的に判断できます。

💰 残業時間と年収のバランスを支える「給与」事情

MUFGの平均年収は1,093.3万円。30歳推計811万円、40歳推計1,090万円。残業時間と年収の関係や時給推計はこちらで解説しています。

👉 平均年収1,093万円!MUFGの給与構造を見る ↗

📈 業界平均並みの「離職率」と定着施策

MUFGの離職率は5.1%で業界平均5.33%とほぼ並び。2024年に急上昇後、改善傾向にある定着動向と背景施策をこちらで解説しています。

👉 MUFGの離職率5.1%と定着の背景を見る ↗

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一次情報(公式資料へのリンク集)

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ