渋谷エリアの再開発や「東急プラザ」、リゾート施設からウェルネス事業まで、多彩な街づくりを展開する総合不動産デベロッパー、東急不動産ホールディングス株式会社。電鉄系の安定した基盤を持つ一方で、「デベロッパーとしてどれくらい稼げるのか?」「年功序列の風土が強いのでは?」と関心を持つ方は多いでしょう。
最新の有価証券報告書によると、東急不動産HDの平均年収は1,278.4万円に達しており、日本の全産業を見渡してもトップクラスの給与水準を誇ります。本記事では、年収の推移や年齢別の推計年収、そして年功序列を打破する「滞留年数要件の撤廃(自薦昇格)」など、同社の報酬・評価制度の実態を徹底解説します。

※本記事における各データは、東急不動産ホールディングスが公開している有価証券報告書等の一次情報を基に構成しています。

結論:平均1,270万円超。安定感と実力主義が融合する「超・高待遇」企業

  • 最新の平均年収:1,278.4万円(2025年期実績)。前年から大幅に上昇し、不動産業界でも屈指の水準に到達しました。
  • 30歳/40歳推計:30歳で約875万円、40歳で約1,176万円。若手から着実に昇給し、1,000万円台に到達する給与カーブが推計されます。
  • 評価・昇格制度:昇格に必要な「滞留年数要件」をほぼ撤廃。年齢や性別に関わらず自薦でエントリーできる実力主義への転換を進めています。
  • 年収効率:残業時間は非公表ですが、PCシャットダウン等の管理が行われており、効率的な働き方が推測されます。

東急不動産HDの年収・年齢・勤続年数比較(vs 同業他社)

総合不動産デベロッパー5社の平均年収比較(2025年)。三井不動産1,756.2万円、三菱地所1,347.8万円、東急不動産HD1,278.4万円、野村不動産HD1,183.1万円、住友不動産749.2万円。東急不動産HDは3位で高水準。

総合不動産デベロッパー各社の給与水準を比較すると、業界全体がいかに高水準であるかが分かります。

企業名(2025年) 平均年収 平均年齢 平均勤続年数
三井不動産 1,756.2 万円 42.4 歳 16.4 年
三菱地所 1,347.8 万円 40.5 歳 13.9 年
東急不動産HD 1,278.4 万円 42.8 歳 15.1 年
野村不動産HD 1,183.1 万円 41.7 歳 13.5 年
住友不動産 749.2 万円 42.6 歳 8.8 年

💡 Career Reveal編集部の分析

東急不動産HDの平均年収1,278.4万円は、三井不動産・三菱地所という財閥系2トップに次ぐ高い水準であり、野村不動産HDを上回る待遇となっています。平均年齢が42.8歳と業界内でもやや高めであることから、ベテラン層が手厚い給与を得て長く活躍している安定した基盤が見て取れます。一方で、同社は近年人事制度を大きく刷新しており、若手でも実力次第で早期に高給を目指せる環境へと移行しつつある過渡期にあります。

年収推移:1,000万円台から大幅に上昇し1,270万円台へ

東急不動産HDの平均年収推移(2023年〜2025年)を示す折れ線グラフ。1,030.4万円→1,113.2万円→1,278.4万円と3年連続で上昇し、2025年は大幅増。継続的な年収改善が確認できる。

過去3年間の推移を見ると、直近の年度で平均年収が飛躍的に上昇していることが分かります。

年度 平均年収 従業員数 トレンド・要因
2025年期 1,278.4 万円 21,898 人 前年から大幅に上昇し、1,200万円台後半の非常に高い水準に到達しました。
2024年期 1,113.2 万円 21,170 人 前年から80万円以上増加。従業員数が増加する中でも給与上昇を実現していました。
2023年期 1,030.4 万円 21,614 人 安定した事業基盤を背景に、1,000万円台を確保していました。

年齢別推計:30歳・40歳の年収イメージ

東急不動産HDの平均年収と年齢別推計データ。平均年収1,278.4万円、平均年齢42.8歳、30歳約875.6万円、40歳約1,176.8万円と年齢に応じて上昇する高水準の給与カーブ。

※以下の数値は、2025年の平均年収(1,278.4万円)と平均年齢(42.8歳)をもとに、昇給率3%を仮定して算出した独自推計値です。実際の給与は個人の評価や役職によって大きく異なります。

年齢 推計年収 補足・ポジションの目安
30歳 約 875.6 万円 若手・中堅層。自薦の昇格制度を活用すれば、30代前半で1,000万円の大台を突破することも十分に可能です。
40歳 約 1,176.8 万円 管理職・スペシャリスト層。多くの社員が1,000万円を優に超える水準に到達します。

年収効率:「稼ぎやすさ」と「残業」のバランス

東急不動産HDと三井不動産の時給換算比較インフォグラフィック。東急不動産HDは平均年収1,278.4万円・残業非公表で時給算出不可、三井不動産は1,289.2万円・残業8時間・時給6,395円。

労働時間と年収のバランスである「年収効率」について考察します。年間総労働時間や残業時間が非公表のため正確な時給換算は算出できませんが、会社全体の取り組みから環境の良さが伺えます。

企業名 平均年収 平均残業時間 年収効率(評価)
東急不動産HD 1,278.4 万円 非公表 残業時間は非公表ですが、PCシャットダウン等の長時間労働抑制策があり、効率的な働き方が推測されます。
三井不動産(2025年) 1,756.2 万円 非公表(※24年は8時間) 圧倒的な年収と業界最少水準の残業時間で、最強のコスパを誇ります。

評価制度・ボーナス:滞留年数を撤廃し「実力主義」へ転換

東急不動産ホールディングスの賞与(ボーナス)に関する具体的な支給基準や支給額、総合職・専門職といったキャリア別の年収は公式には非公表となっています。
しかし、同社の人事制度において特筆すべきは、「年功序列から実力主義への転換」を明確に打ち出している点です。昇格に必要な「滞留年数要件(その階層に◯年以上いなければならないという縛り)」をほぼ撤廃し、年齢や性別に関わらず「自薦でのエントリー」を起点とする仕組みを導入。意欲と能力の高い社員が早期に高いポジション・報酬を得られる風土づくりが促進されています。

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【面接対策】年収・評価について聞く「逆質問」例

単に高い給与や安定を求めるだけでなく、用意された制度を活用して自律的に成長し、組織の業績に貢献したいというプロ意識をアピールしましょう。

Q. 滞留年数撤廃と若手の抜擢について聞く

「御社は昇格の滞留年数要件を撤廃され、年齢や性別に関わらず自薦でエントリーできる実力主義の制度へと転換されている点に非常に惹かれています。実際に若手社員の方が、自らの意思で手を挙げ、早期に高いポジションや裁量のあるプロジェクトに抜擢された事例があればお伺いしたいです。」

💡 ポイント:「年功序列で給料が上がりますか?」と受け身で聞くのではなく、制度を活用してアグレッシブに挑戦・成長したいという意欲をアピールできます。


Q. 高い付加価値を生む「時間の使い方」について聞く

「PCシャットダウンやノー残業デーなど、労働時間の適正化が図られている中で、御社のように高い業績と付加価値を出し続けるには、社員一人ひとりの生産性の高さが不可欠だと考えております。現場で高く評価されている先輩方は、限られた時間の中で最大の成果を出すために、どのようなタイムマネジメントや工夫をされているのでしょうか?」

💡 ポイント:残業時間が非公表であることを逆手に取り、短い労働時間で高い成果(=高年収)を出すための「プロフェッショナリズム」に関心があることを伝えられます。

向いている人・向かない人

  • 向いている人
    • 「平均年収1,270万円超」という高い報酬と、電鉄系デベロッパーならではの圧倒的な安定基盤の中で働きたい人。
    • 「滞留年数の撤廃」や「自薦昇格」の制度を活かし、年功序列に縛られず、若手のうちから実力で裁量と報酬を掴み取りたい人。
    • テレワークやフレックス勤務などを自律的に活用し、短い時間で効率的に高い付加価値を生み出せる(タイムパフォーマンスを重視する)人。
  • 向かない人
    • 「総合職や専門職の明確な給与テーブル」や「平均残業時間」といった定量データがすべてガラス張りで公開されていないことに強い不安を感じる人。
    • 入社すれば自動的に給与が上がり続ける「完全な年功序列」のみを期待し、自ら手を挙げて昇格にチャレンジする意欲を持てない人。
    • 完全な歩合制(インセンティブ)のみで一攫千金を求める人。

まとめ

東急不動産ホールディングスの平均年収は1,278.4万円であり、大手総合不動産デベロッパーのなかでも非常に高い水準にあります。推計値ではありますが、30歳で約800万円台後半、40歳で1,100万円台後半が見込まれる給与体系は、日本の全産業トップクラスの待遇と言えます。
さらに注目すべきは、年功序列から「実力主義(自薦昇格)」への人事制度シフトを進めており、意欲次第で早期に高報酬を得られる環境が整いつつある点です。年収の絶対額だけでなく、働き方や離職率などのデータも併せて確認し、ご自身の「キャリアと働き方の価値観」に合った企業選びを行いましょう。

一次情報(公式資料へのリンク集)

東急不動産ホールディングス株式会社