日本最大級の住宅メーカーとして、戸建て・集合住宅・賃貸住宅から都市開発まで多角展開する積水ハウス。グローバル住宅事業も拡大しており、統合報告書・サステナビリティ情報をまとめた「VALUE REPORT」を通じて、人的資本やESGに関する情報開示を行っています。「積水ハウスの離職率は、大手建設・ハウスメーカー6社の中でどの水準なのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社が公開している最新の離職率は4.1%(2025年期実績)。大手建設・ハウスメーカー6社の業界平均(2.4%)と比較すると、業界平均を1.7pt上回る水準です。本記事では、業界他社との比較や離職率の推移、定着施策をデータで解説します。

※本記事における「業界平均」は、大手建設・ハウスメーカー6社(大成建設・清水建設・鹿島建設・大林組・積水ハウス・大和ハウス工業)の公開データを基に算出しています。

結論:離職率4.1%。業界平均を上回り、6社比較では高め

  • 最新の離職率:4.1%(2025年期実績)。業界平均2.4%と比較すると、業界平均を1.7pt上回る水準です。
  • 推移の要点:2023年4.0%、2024年3.9%、2025年4.1%と推移しており、直近では4%前後で横ばい気味です。
  • 開示状況:退職理由の内訳等の詳細は非公表ですが、人的資本データとして離職率を有価証券報告書等で継続開示しています。

データで見る大手建設・ハウスメーカー6社の離職率推移

大手建設・ハウスメーカー6社の離職率比較(2025年)。鹿島建設1.2%、大林組1.5%、清水建設2.1%、大成建設2.5%、大和ハウス工業2.7%、積水ハウス4.1%。業界平均2.4%。

積水ハウスの離職率推移を業界平均と比較します。

年度 会社値(積水ハウス) 業界平均 トレンド
2021年 非公表 3.9 % 積水ハウスの会社値は非公表。業界平均は直近5年では高めの水準。
2022年 非公表 2.1 % 会社値は非公表。業界平均は前年から大きく低下。
2023年 4.0 % 2.3 % 業界平均を1.7pt上回る。開示開始時点から相対的に高い水準。
2024年 3.9 % 2.2 % 前年比0.1pt低下。ただし業界平均との差は1.7ptで大きい。
2025年 4.1 % 2.4 % 前年比0.2pt上昇。6社比較では最も高い水準。

💡 Career Reveal編集部の分析

積水ハウスの離職率は4.1%で、業界平均2.4%を1.7pt上回る水準です。 2023年4.0%、2024年3.9%、2025年4.1%と、直近では4%前後で推移しています。大きく悪化しているというより、業界平均より高めの水準が続いている点が特徴です。 スーパーゼネコン各社とハウスメーカーでは、事業構造や職種構成が異なるため、離職率にも差が出ている可能性があります。

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他社比較:大手建設・ハウスメーカー6社の離職率ランキング

大手建設・ハウスメーカー6社の最新離職率を比較すると、積水ハウスの業界内ポジションが明確になります。

順位 企業名 離職率 データ年 特徴・コメント
1 鹿島建設株式会社 1.2 % 2025年 6社中で最も低い1.2%。業界平均2.4%を大きく下回る水準。
2 株式会社大林組 1.5 % 2025年 業界平均2.4%を下回る1.5%。6社比較では低い水準。
3 清水建設株式会社 2.1 % 2025年 業界平均2.4%を下回る水準。2024年・2025年ともに2.1%で安定推移。
- 業界平均 2.4 % 2025年 大手建設・ハウスメーカー6社の平均値。
4 大成建設株式会社 2.5 % 2025年 業界平均2.4%とほぼ並ぶ中位水準。
5 大和ハウス工業株式会社 2.7 % 2025年 業界平均2.4%をわずかに上回る2.7%。2024年から2025年は横ばい推移。
6 積水ハウス株式会社(積水ハウス) 4.1 % 2025年 6社比較では最も高い4.1%。住宅販売・営業・設計など、ハウスメーカー特有の職種構成が影響している可能性があります。

離職が生じやすい「業界の構造」と積水ハウスの「定着施策」

建設・住宅業界では、営業・設計・施工管理など職種によって働き方やキャリアの積み方が異なります。また、住宅事業では顧客対応や案件ごとの繁忙差もあり、職種・部署によって定着に影響する要素が変わります。ここでは、積水ハウスが公表している人材育成・キャリア支援に関する主な取り組みを整理します。

職種別・階層別能力開発プログラム

多様な研修プログラムを提供することで、従業員一人ひとりの専門能力向上とキャリア形成を支援しています。戸建営業職向けの「育成3ヵ年プログラム」や技術職向けの専門知識習得プログラム、管理職向けの「経営塾」など、職種や階層に応じた体系的な教育を実施しています。

積水ハウス ウィメンズ カレッジ

女性従業員の管理職登用を計画的に進めるため、2014年から女性管理職候補者研修を実施しています。約2年間のカリキュラムを通じて、管理職登用に向けた人材育成の仕組みとして位置づけられています。女性管理職候補者の育成やキャリア形成を支援する取り組みです。

人的資本への投資

積水ハウスグループは、従業員の成長が企業の成長に不可欠であると考え、人財育成に投資しています。2022年2月には人財開発の専門部署を創設し、タレントマネジメント体系を強化するなど、組織的な育成体制を整備しています。研修プログラムの拡充や新たな育成機会の創出により、従業員の成長機会を広げています。

【面接対策】離職率トレンドを踏まえた「逆質問」例

離職率だけで良し悪しを判断するのではなく、職種ごとの働き方や、若手社員のキャリア支援について確認すると、職場理解が深まります。

Q. 職種ごとの働き方と定着支援について聞く

「住宅メーカーでは、営業・設計・施工管理など職種によって働き方やキャリアの積み方が異なると思います。御社では若手社員が長く働き続けるために、職種ごとにどのようなキャリア支援や育成制度を用意されていますか?」

💡 ポイント:離職率の数値だけでなく、職種ごとの実態やキャリア支援に関心を持っていることを示せます。


Q. 2024年問題対応後の職場環境の変化について聞く

「建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が本格適用されましたが、御社では実際の職場環境や若手社員の働き方にどのような変化がありましたか?」

💡 ポイント:建設・住宅業界の構造変化を理解した上で、実際の職場環境を確認できます。

向いている人・向かない人

  • 向いている人:
    • 住宅・住まい・街づくりを通じて、顧客の暮らしに長期的に関わりたい人。
    • 営業・設計・施工管理など、職種ごとの専門性を高めながらキャリアを積みたい人。
    • 離職率だけでなく、研修制度・育成環境・働き方の実態まで含めて企業を判断したい人。
  • 向かない人:
    • 離職率の低さを最優先に企業選びをしている人。
    • 営業・設計・施工管理など、職種による働き方の違いを許容しにくい人。
    • 配属先や担当案件による繁忙差をできるだけ避けたい人。

まとめ:積水ハウスの離職率データから見えること

  • 積水ハウスの離職率は4.1%で、業界平均2.4%と比較すると、業界平均を1.7pt上回る水準です。
  • 2023年4.0%、2024年3.9%、2025年4.1%と、直近では4%前後で推移しています。
  • 大手建設・ハウスメーカー6社比較では最も高い水準ですが、大きく悪化しているというより、業界平均より高めの水準が続いている点に注目できます。
  • 建設業界では2024年問題を機に働き方改革が進んでおり、今後の離職率推移にも注目が必要です。
  • スーパーゼネコンとハウスメーカーでは、事業構造や職種構成の違いが離職率の差に影響している可能性があります。

💰 積水ハウスの「年収」事情

平均年収・30歳/40歳推計・業界比較はこちらで解説。

👉 積水ハウスの平均年収882.6万円の詳細を見る ↗

⏰ 積水ハウスの「残業時間」の実態

残業21.1時間/月の詳細・業界比較はこちら。

👉 積水ハウスの残業時間と業界比較を見る ↗

🏢 大手建設・ハウスメーカー6社全体の離職率ランキングを見る

大手建設・ハウスメーカー6社の離職率ランキング・比較はこちら ↗

一次情報(公式資料へのリンク集)

積水ハウス株式会社

※積水ハウスは、統合報告書とサステナビリティレポートを統合した「VALUE REPORT」を発行しています。

出典

本記事のデータは各社が公開する有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート等の一次情報を基に構成しています。数値は各社公表の最新データ(主に2025年期)を使用しています。本記事では、建設業における2024年4月からの時間外労働上限規制を「2024年問題」と表記しています。