日本最大級の住宅メーカーとして、戸建て・集合住宅・賃貸住宅から都市開発まで多角展開する積水ハウス。グローバル住宅事業も拡大しており、統合報告書・サステナビリティ情報をまとめた「VALUE REPORT」を通じて、人的資本やESGに関する情報開示を行っています。「積水ハウスの残業時間はゼネコンと比べてどう違うのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
同社が公開している最新の平均残業時間は月21.1時間(2025年期実績)。大手建設・ハウスメーカー6社の業界平均(25.4時間)と比較すると、業界平均を4.3時間下回る水準です。本記事では、業界他社との比較や残業時間の推移、2024年問題への対応をデータで解説します。
※本記事における「業界平均」は、大手建設・ハウスメーカー6社(大成建設・清水建設・鹿島建設・大林組・積水ハウス・大和ハウス工業)の公開データを基に算出しています。
結論:残業21.1時間/月。業界平均を下回り、6社中2番目に少ない
- 最新の残業時間:月21.1時間(2025年期実績)。業界平均25.4時間と比較すると、業界平均を4.3時間下回る水準です。
- 推移の要点:2023年21.7時間、2024年21.1時間、2025年21.1時間と推移しています。2024年以降は横ばいで、低い水準を維持しています。
- 2024年問題の影響:建設業では、2024年4月から時間外労働の上限規制が本格適用されました。各社で工期適正化・業務効率化・DX活用による残業削減が進んでいます。
📊 積水ハウスの企業選びの軸をチェック
データで見る大手建設・ハウスメーカー6社の残業時間推移
積水ハウスの残業時間推移を業界平均と比較します。建設業界では、2024年4月からの時間外労働上限規制の本格適用が大きな転換点となっています。
| 年度 | 会社値(積水ハウス) | 業界平均 | トレンド |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 非公表 | 39.5 時間 | 積水ハウスの会社値は非公表。業界平均は高水準で、長時間労働が課題だった時期。 |
| 2023年 | 21.7 時間 | 31.0 時間 | 業界平均を9.3時間下回る。公表開始時点から相対的に低い水準。 |
| 2024年 | 21.1 時間 | 28.5 時間 | 前年比0.6時間減。大幅減ではないが、業界平均を下回る水準を維持。 |
| 2025年 | 21.1 時間 | 25.4 時間 | 前年と同水準。業界平均を4.3時間下回り、6社中2番目に短い。 |
💡 Career Reveal編集部の分析
建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が本格適用され、業界全体で残業時間の削減が進んでいます。大手建設・ハウスメーカー6社の業界平均は2022年39.5時間から2025年25.4時間へと改善しています。 積水ハウスは2023年21.7時間から2024年21.1時間へ小幅に減少し、2025年も21.1時間で横ばいです。業界平均が大きく下がる中でも、同社はもともと低い水準を維持している点が特徴です。 スーパーゼネコン4社とハウスメーカー2社では、事業構造や現場業務の比重が異なるため、残業時間にも差が出ていると考えられます。
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| 順位 | 企業名 | 平均残業時間 | データ年 | 特徴・コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 大和ハウス工業株式会社 | 14.1 時間/月 | 2025年 | 6社中最少の14.1時間/月。ハウスメーカー2社の中でも特に短く、業界平均を大きく下回る水準。 |
| 2 | 積水ハウス株式会社(積水ハウス) | 21.1 時間/月 | 2025年 | 大和ハウスに次ぐ低水準の21.1時間/月。業界平均25.4時間を下回り、ハウスメーカーとして相対的に短い残業時間を維持。 |
| 3 | 清水建設株式会社 | 23.7 時間/月 | 2025年 | 業界平均25.4時間を下回る水準。スーパーゼネコン4社の中では比較的短い残業時間。 |
| - | 業界平均 | 25.4 時間/月 | 2025年 | 大手建設・ハウスメーカー6社の平均値。 |
| 4 | 大成建設株式会社 | 30.3 時間/月 | 2025年 | 業界平均を約5時間上回る一方、2023年比では大きく改善しています。 |
| 5 | 鹿島建設株式会社 | 30.5 時間/月 | 2025年 | 業界平均を約5時間上回る水準。ただし、2022年39.5時間から2025年30.5時間へと改善しています。 |
| 6 | 株式会社大林組 | 32.8 時間/月 | 2025年 | 6社中では最も長い32.8時間/月。2023年37.5時間から2025年32.8時間へと改善傾向です。 |
「長時間労働」の構造的背景と積水ハウスの改善施策
建設・住宅業界では、現場工程の遅延、顧客対応、協力会社との調整、繁忙期の偏りなどにより、労働時間が長くなりやすい構造があります。特に建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が本格適用され、各社で勤怠管理の厳格化や業務効率化が進んでいます。
積水ハウスでは、多様な働き方の推進やスマートワークの取り組みを通じて、労働時間の抑制と生産性向上を進めています。
多様な働き方の推進
2023年3月より、年次有給休暇の付与日数を初回付与から20日とし、柔軟な働き方を促進しています。これにより、有給休暇を取得しやすい環境づくりを進めています。また、7時から11時の間で勤務時間帯を個人ごとに調整できるスライド勤務制度も運用しています。
スマートワークの推進
執務環境の変革やICT環境の整備、制度・規則の最適化を通じて、場所を選ばないワークスタイルを促進し、生産性向上を図っています。コロナ禍を機にテレワークやリモートワークも浸透し、働き方改革を通じて総労働時間の削減に注力しています。
【面接対策】残業時間・働き方改革について聞く逆質問例
Q. 2024年問題対応後の働き方の変化を聞く
「平均残業時間21.1時間というデータを拝見しました。部署や職種によって働き方に違いはあると思いますが、若手社員の方の残業時間や働き方は、近年どのように変化していますか?」
💡 ポイント:開示データへの理解と、実際の働き方への関心を示せます。
Q. DX・テクノロジー活用による生産性向上の取り組みを聞く
「残業削減のためには、DXや建設テクノロジーの活用も重要だと感じています。御社では具体的にどのようなデジタルツールや仕組みが、現場や各部門の効率化に役立っていますか?」
💡 ポイント:業界課題とテクノロジーへの関心を示せます。
向いている人・向かない人
- 向いている人:
- 住宅・都市開発領域のスケール感ある仕事に関わりつつ、業界平均より少ない残業時間も重視したい人。
- 働き方改革やスマートワーク、生産性向上に自ら貢献したいという意欲がある人。
- 平均年収や福利厚生だけでなく、実際の労働時間も含めて企業を比較したい人。
- 向かない人:
- 残業時間が常に月20時間未満であることを強く重視する人。
- 部署・職種・案件による繁忙差を許容しにくい人。
- 現場・営業・設計・管理部門など、部門ごとの働き方の違いを受け入れにくい人。
まとめ:積水ハウスの残業時間データから見えること
- 積水ハウスの残業時間は月21.1時間(2025年期)で、業界平均25.4時間と比較すると、業界平均を4.3時間下回ります。
- 2023年21.7時間、2024年21.1時間、2025年21.1時間と推移しており、2024年以降は横ばいで低水準を維持しています。
- 建設業全体で2024年問題への対応が進んでおり、業界平均は2022年39.5時間から2025年25.4時間へと改善しています。
- 大成建設・鹿島建設・大林組は30時間前後、ハウスメーカー2社は20時間前後で、業態や事業構造による差が見られます。
🏢 大手建設・ハウスメーカー6社全体の残業時間ランキングを見る
大手建設・ハウスメーカー6社の残業時間ランキング・比較はこちら ↗一次情報(公式資料へのリンク集)
積水ハウス株式会社
※積水ハウスは、統合報告書とサステナビリティレポートを統合した「VALUE REPORT」を発行しています。
出典
本記事のデータは各社が公開する有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート等の一次情報を基に構成しています。数値は各社公表の最新データ(主に2025年期)を使用しています。本記事では、建設業における2024年4月からの時間外労働上限規制を「2024年問題」と表記しています。






